余談雑談 2007年10月13日

懇意にしている自家焙煎の珈琲屋に頼まれて合羽橋の道具街を訪れた。店で使用する氷砕用の木桶を買うためだ。

行ってみて驚いた。食品サンプル専門店では寿司や天ぷらの付いた携帯ストラップから、木製品専門店やら、紙ナプキンや様々な箸の専門店など、実にワンダーランド状態。そんな中、一軒の店の前で足が止まった。こんなものまで普通に売っているのかと。

それは長い柄の付いた鉄製『たい焼き器』。時々、その手の店で見かける一列に7、8個ほど型抜きされた大量生産の業務用でなく、ペンチのようにひとつずつ挟んで何度も回転させながら焼くタイプである。妙に郷愁を誘われ、昔、おじさんが汗を拭き吹き、重そうにガチャガチャと何度もひっくり返していた光景を飽きることなく、ずっと見ていた頃を思い出した。

しかし、そんなものを普通に売っているということは、未だにニーズがあるのだろうか。ふと、その器材で焼いたたい焼きが食べたくなった。できれば尾っぽまで餡の入ってるやつで。

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