余談雑談 2008年5月17日

窓辺にあるやや大き目の植木鉢。そこに不思議な木が生えている。

記憶が定かではないのだが、6、7年前に誰かから貰って食べた南国フルーツの種を冗談で植えたのだと思う。それが水もあげずに放置していたら、数年前にチョコンと芽が出た。夏場だけひょろひょろと小枝を伸ばし、歯の欠けた櫛のように葉をつけるが、秋には紅葉し散ってしまう。

その繰り返しだった。か細く力ない数本の冬の枯れ枝は、どこか自分の人生に重なるので、切り落としていた。

ところが去年はその小枝に紅葉したままの葉が残ったので、枝も切らずに放置しておいた。先日、その小枝から新芽が出ているのを見つけた。先っぽの枯れた葉の下に力強い新芽が次々と産声を上げている。

いつもと違う展開に、もしかして、今年は実をつけるかと少し期待もしている。そうすれば、その正体が解るかもしれない。

本当に南国フルーツなのか、それとも、全くベツモノなのか。知りたくもあり、知りたくもなし。

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