余談雑談 2008年5月31日

映画監督のシドニー・ポラックが鬼籍に入った。

どちらかというとアメリカ・ニュー・シネマの流れから、シニカルな視点で人間を描くという作風が多く、役者ではロバート・レッドフォードと多く組んでいた印象が強い。後年は監督よりもプロデューサーや役者としての活躍がメインだった。

自分としては初期に好きな作品が集中している。それらはいずれここで扱う予定の作品ばかりだ。ただ、どうしても相容れない作品も撮った。「ザ・ヤクザ」(1974)である。ロバート・アルドリッチ監督のピンチ・ヒッターだったが、個人的には天下の愚作だと思っている。それ以降は社会派、コメディと様々なジャンルに取り組み、どれもリアルタイムで見てきたが、残念ながら好きな作品はほとんどない。

73歳だったという。彼なりに天寿を全うしたと納得のいく人生だったのだろうか。

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