このところ、今までの悪行が祟ったのか、ロクなことがない。
先立ても友人に会ったら、オマエは覇気がないと言われ、更に『魂の抜け殻』とまで追い討ちをかけられた。反論する元気もなかったが、ふと心を過ぎった。かつては頑張った時期もある自分を知っている奴だ。それなのに、何故、「燃え尽きた」ではなく、「魂の抜け殻」なのだろうと。
更に考えた。『抜け殻』は証があるが、『燃え尽きた』という場合はどうか、と。燃えカスが残るなと納得して、更にまた、考えた。では、『抜け殻』と『燃えカス』はどちらが格上だろうかと。
次の瞬間、友人の、実は同病相哀れむ的な顔を見て、微笑んだ。
まぁ、こんな殺伐とした時代だ。お互い、生きてるだけで倖せか。