余談雑談 2008年10月4日

遂にポール・ニューマンが鬼籍に入った。随分悪いとの報道は目にしていたが、やはり、亡くなるとひとつの時代が終ったという感慨が深い。

ここの読者でもある友人から、同年代のよしみで、是非<番外編>として何か扱ってくれとも言われた。それほど、ある年齢以上の映画ファンには思い入れがある俳優なのだ。

更に、とある有名映画評論家が、『何かおススメの映画を紹介して、と頼まれたら、ポール・ニューマンを勧める』と語っていたことを思い出した。何故なら、自身でも監督をこなすし、様々な視点から作品を吟味して出演するからだ、と。

確かに、自分自身、彼が出演する映画で「大ハズレ」という作品は少なかった気がするのだが、実は彼がやっとオスカーを獲った「ハスラー2」だけは愚作だと思っている。何度も受賞を逃していて、それまでの『功労賞』的受賞だったからだ。それはニューマン自身も感じていたようで、あの派手な授賞式に列席しなかった。

ただし、辞退はしなかった。そこが第2のマーロン・ブランドと呼ばれ評価されたが、当のブランドが「ゴッド・ファーザー」で辞退したのと違う点だと思っている。そんなところにも彼の人柄が偲ばれる。

しかし、やはり寂しい。

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