余談雑談 2008年10月18日

自分が住んでいるビルの全面改修工事が始まった。昭和39年建造なので、築44年である。雨漏れや配水管の老朽化など諸問題を解決する大規模なものだ。

10階建てのビルに足場を作り、壁面塗装もする。その組立て過程を9階の自室の窓から身を乗り出して、つぶさに見た。職人たちは、命綱も着けず1メートルにも満たない足場を取り付けていく。真下は高さ30メートルの地面である。

足場が完成すると、次は防護ネットの取り付けである。しかも、ネットを担いで、その都度、徒歩で一階から上がってくる。

本来、空中である窓の外を、ごく自然に歩く職人に驚く。それを見ている自分に、向こうも驚くだろうが、敢えて、こちらを意識しない。流石である。

しかし、一番驚いたのは、白い半透明の防護ネット一枚で窓から眩しいほど入ってきた陽射しが遮断されたこと。夕刻まで必要なかった照明が、昼頃から必要になった。窓辺においてある観葉植物も、元気がなさそうだ。

来年の1月まで続くという。ネットが取り外される日を、首を長くして待つしかないのだろう。

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