余談雑談 2008年11月22日

先々週、『新しいもつ焼き屋を発見』と書いたら、ここの読者でもある飲み仲間数人から店名と場所を教えろと言われた。自分だけ楽しまずにちゃんと読者のために紹介しろと。

先日、『ミシュラン・ガイド東京2009』も発行され、マスコミの扱いを見ても、人々の飲食に対する欲求が高いことは周知している。

情報を得て、気になったから行く。それはそれで前向きであろうし、本当に星が付くほど美味しいのかを自分の舌で確かめたいというのも正解だろう。

だが、中には店で自分たちの世界を構築したまま、自分たちの尺度のみで感じ、自分たちの感性のみで振舞う輩も多いと聞く。そういった人間たちは、先に情報ありきで、その情報と照らし合わせて自分の価値観で決めるのだろうか。

何の予備知識もなく、偶然歩いていた路地などで、不意に見つけた店。今までの自分の経験値と感性で決めるという、ある意味、ギャンブル的嗅覚はないのだろうか。

確かにハズレることの方が多い。しかし、それこそが経験だと思っている。見る映画の決め方も同じだと信じている。駄作に多く当たるからこそ、良い作品に巡り会ったときの喜びは大きい。嬉しくて広めたいのもあれば、ひっそりと自分の中に仕舞っておきたいものもある。個人的には、そういったときこその汚くて安い店なのだ。

それでも、行きたいと言う方は、是非、私とご一緒に。

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