今年も後、数えるほどになった。
暗い話題ばかりで年末を向かえ、来年は更に厳しい時代に突入しそうな気配だが、個人的にはクリスマス前に、『明るい』出来事があった。
ビルの改装が終盤を迎え、やっと窓側の足場が取り外されたのだ。3ヶ月以上振りに、窓から明るい陽が直接、差し込む。陽の当たる時間は、暖房も必要なく、乾燥の所為で遠くまで見渡せる景色の上で、透けるように拡がる晴天の眩しさに、眼を細めている。窓辺の観葉植物も元気を取り戻した。
予報では、元旦の東京は晴天らしい。これで南東に面する窓から、初日の出が見られるだろう。だが、予報は変わるかもしれない。人生と同じように。
それでも、窓から外を見つめていると、少しだけ、心が暖かい。
今年最後の発行です。読者の皆様、お付き合いくださって有難うございました。
明るく楽しくが一番ですが、少なくとも、読者の皆様には、心穏やかな年末年始を迎えられることを祈念しております。