先ず、お詫びから。
先週、紹介した「パニック・イン・スタジアム」の製作年度表記が(1972)となっていましたが、正確には(1976)でした。訂正してお詫び申し上げます。
下町にある実家のタバコ屋。近辺は昔、修学旅行生向けの旅館街だった。それが、連れ込み旅館に変貌し、やがてラブホテル街へと変わった。
そんな中、最近は、改築されず放置されたままだった古臭い旅館を『外人向け格安和風旅館』として再開している場所も数件ある。おかげでバックパッカーが増えた。
この前、店番をしていたら、外人がしげしげとタバコの見本品を見つめていた。たどたどしく英語で話しかけると『マルボロに近い日本煙草は何だ』と尋いてきた。ああでもない、これでもないと10分ほど話して2種類の国産煙草を買ってくれた。聞くとフラン人と言う。
折角、異国に来たのだから、その国のものに興味を持つ。自国でも買える慣れ親しんだものを買わず、自分の眼で知らないことを探す。
なるほど、日本ではさほど評価が高くなかった小津安二郎や成瀬巳喜男を再発見した国民なんだなと感じた。