退院して一ヶ月。
当然、すぐに元通りになるはずもなく、パソコンの打ち込みも思うように手が動かず歯痒い。
連休明けに、しばらく振りに行った病院のリハビリでも、サボっていたせいか、また、動きが悪くなっていた。で、ふと考える。「一進一退」かなと。
否や、いい加減に生きてきたバチかな。誰かが言っていた。人生は「七転び八起き」だと。前向きに何度でも頑張ろうということだ。
だが、後ろ向きオジサンの自分としては、すぐに同じ数字が付く別な諺を連想する。「七転八倒」である。どうしてもマイナスに考える。まあ、諺同士、違う意味合いだ。
でも、もし、人生で七回も転んだら、再度起きるのはつらいに決まっている。若い内だったら、八回目の体力もあろうが、人生の経験を積んでも、また転ぶのは、前回までの学習効果すらないのかよとも思う。
いやいや、毎回別なことで倒れることの例えだよと言う声も聞こえそうだ。でも、待てよ。そんな人生は、やはり『七転八倒』だろう。
骨折は「七転八倒」ほどの痛さではなかったが、リハビリ中の肩をさすりながら、やはり、後ろ向きは、どこまで行っても後ろ向きだと思った。