余談雑談 2011年3月5日

米のアカデミー賞が発表になった。今年は大方の予想通りだった。

どうしてもイギリス系で、やや格調高い作品が、選ばれることが多い気もする。下手をすると、コンプレックスの裏返しということだろうか。

例え、そうだとしても、中東での政変を促す切っ掛けとなった最新ツールの映画化よりも、やはり、クラシカルな設定の映画が獲ったのは喜ばしいと思うのは、こちらの偏向か。

しかし、アメリカでの視聴率は、以前ほど芳しくないとも聞く。若手の司会者の力不足もあろうが、これは賞そのものの「権威」が低迷しているということか。しかし、やはり世界規模の興行収入には影響が出るのは紛れもない事実である。

そんな中、ノミネートにはなったが、受賞は何もしなかった作品に興味が湧いた。

「トゥルー・グリット」である。デュークことジョン・ウェイン主演にして、彼が初めてアカデミー主演男優賞を獲った「勇気ある追跡」(1969)のリメイク。

実は、彼の死後、彼の作品のリメイクはご法度だったとも聞く。それが、ここに来てのリメイクである。しかも彼が受賞した作品で、またもやのノミネートである。

しかし、受賞は逸した。ここに何か、深謀遠慮なるものがありそうだと思っているのは自分ぐらいなのだろうか。

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