余談雑談 2011年4月30日

黄金週間が始まった。

被災地以外は、消費を戻すことが復興への遠巻きながらの支援であるともいわれるが、やはり、気持ちとしては複雑な人も多いか。

しかし、個人的には一献のお誘いも増え、当然、酒好きな自分としては断る理由はない。そんなお誘いのひとつで、連休直前の新橋に出向いた。

震災以前のような人の波で驚いた。自分が足を運んだ店も予約で一杯で、空席を待つ行列まで出来ていた。遠方への旅行などは落ち込んでいるが、それでも、東京は以前のような賑わいだ。

しかし、落ち合った旧友とは、当日のお互いの置かれた状況の話題になった。やはり、まだまだというか、あの事はきっと生涯忘れられないことなのだとも感じた。

そんな旧友との会話の中で印象に残ったのは、彼が通う英会話学校の教師たちの行動。アメリカ、カナダ、オーストラリア等様々な国籍の教師がいるのだとか。その人たちの行動を聞き、考えさせられた。

地震直後、コンビニで食料を多く買い込み、タクシーを捕まえ、30分後には自宅に戻り、日本人は判断と対応が遅いと驚き、直後、原発問題で帰国したが、また戻って来た人や、逆に、震災以降もずっと日本に残り、ボランティアとして被災地入りした教師もいたとか。

これは『お国柄』の問題ではなく、その個人各々の価値観だろうと。そんな友人は、もし、あの大震災が東京直下であったら、また別な事態になっていたかもしれないと呟いた。

確かに、そうかもしれぬ。しかし、それでも自分としては日本人の遺伝子を信用したい。

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