余談雑談 2011年8月27日

先週、金の相場が上がっているとここで書いた。当然、何ら持ち合わせがないが、それでも何かないかと実家を物色した。

探してみるものである。祖母が集めていた旧紙幣、旧硬貨、オリンピックや万博などの記念コインがでてきた。

当然、小躍りして古銭商に持ち込んだ。ところが、冷たい目で、「残念ですが現在、受け付けてません」と言われた。どうやら、コレクターが激減し、もはや価値のない世界になったようである。「銀行へお持ちになれば、額面通りで引き取ってもらえます」

そりゃそうだ。通貨であることに違いはない。一瞬、途方に暮れかかったが、気を持ち直し、先ず、記念硬貨ではなく、通常の旧硬貨を百枚近く銀行に持ち込んだ。

すると、奥から役付きの方が出て来て、古銭商に持ち込んだらいかかですか、と。そんなこと言われても、と双方、困惑顔。

古銭商の話をすると、では翌朝、再度お越し願えないかとの返答であった。「決して偽物と言うのではありませんが、一枚づつチェックをしないといけないもので」つまり、その確認のために要員が必要だと。

翌日、朝一番で銀行へ行くと、件の役付きが恭しく硬貨を受け取りに出て来た。でもって、閉店間際に戻ると、通帳に『6200円』の入金が記載してあった。まだ、同じぐらいの硬貨があるが、先方はもう勘弁という風情である。

でも、有難う、おばあちゃん。少し金持ちになったよ。この金は大事に使わせてもらうからね。

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