余談雑談 2011年9月17日

残暑というよりも、夏そのものを感じさせる日々が続く東京。

その所為か、はたまた、単に億劫だからか、このところ、あまり飲みに出掛けていなかった。何故か、それではいけないと思い立ち、夕刻、外出した。

目指したのは、いつも小一時間をかけ、徒歩で行く安酒場。だが、あまりの暑さに、気持ちが頓挫。即座にバス停を目指した。

夕映えが眩しさを際立たせた時分、到着。店は暇だった。静かな中、テレビから流れていたのは「大相撲中継」。

いつもは寡黙な親父さんが、中継を見ながら何故か饒舌になった。相撲やプロ野球のことで、強い奴がいないと店の営業に響くんですよ、と。こちらも某大臣が、就任会見で、にこやかに『煙草一箱700円』発言で、大いに揺れている。

何だか、飲み足りなくなり、いつも以上にお代わりをしようかと思ったら、見知らぬ30代と思しき客が、やってきた。狭い店内を見回し、メニューを食い入るように見ているので、「一見さん」だろう。しかし、良くぞ、こんな入りづらい店の暖簾をくぐったとも思った。親父さんも、新規の客だからか、妙に構えて少し表情が変わった。なので追加を頼まず、通常通りに店を辞した。

残暑は変わらずだが、日暮れは早くなっていた。当然、帰りもバスだ。途中、何故か妙に後ろ髪を曳かれ、飲み足りなさを感じ、久しく行ってない店を目指し途中下車した。

だが、やっていない。定休日ではないはずだ。そこは70代後半の親父さんがひとりで切り盛りしてる店。嫌な予感が走った。

いざというときの為に、新規開拓もしなけりゃいけないのだろうが、どうもな。

そして、途方に暮れた晩。

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