余談雑談 2011年11月12日

実家のタバコ屋。母の独居暮らしでもあるので、毎朝、早目に顔をだすようにしている。

途中、通勤路にアーケード商店街を通る。場所柄か、ホームレスがたむろしていたり、夜の延長上か、フラフラと浮遊しながら大きなひとり言を発する御仁もいる。

一大観光地が目覚める前の光景には面白いものが多々ある。その中で、毎朝、同じ人々を見かける。それは70歳を悠に超えているであろう女性たち。

春をお売りになっている方々だ。中には、もしかしたら「赤線」時代からの現役かと思しき女性もいる。確かに、吉原や向島も近い。

個人的には、どう見ても食指は動かぬのだが、何年も同じ場所にいるところを考えると、ニーズがあるのだろう。

当然、こちらとはお互いに知らぬ振りをするが、妙に気になるのも事実。そこで、ふと思った疑問。

いかにもホームレスのように、いつも同じ薄手のワンピースを冬でも着ていて、裸足にサンダル姿でスッピンの女性。別な辻では、ベンチャーズが流行った頃、既に女性サーファーだったかのように、タンクトップ姿で白髪の髪をなびかせ、ドキッとするメークをしている方もいる。

皆さん、どんな人生を送ってきたのか。若かりしき頃、楽しい思い出はお有りになるのか。それとも天涯孤独だったのか。

だが、一番気になったのは、別なこと。金額は同じなのだろうか、という点。相場の取り決めがあるのか。あくまで「個人営業」だから異なるのか。気分によって、都度、変動するのか。

どうでも良いことだと思い、すれ違う。そして、実家に行き、幸いにも元気な母親の姿を見て、ホッとする。

それなのに、昼前には、お小言を頂戴するのは何故なのだろうか。

メルマガ詳細