年が明けた。
去年は、大災害や世界経済の先行き不安など皆が傷ついた年てあった。なので、大晦日の発行のとき、「心穏やかな年始をお迎えください」と書いた。
翌日、元日の東京は、雲が拡がり、初日の出は拝めなかった。時折、晴れ間が照したものの寒い日。それでも、何とかこちらの心は穏やかっだった。
しかし、その日の午後に地震が起きた。東京は震度4。丁度、母や叔母夫婦らと初詣を終え、実家で一服しつつ、こちらは、外にある煙草の自販機のチェックをしていた。近所の人たちも何人かは、家から出てきて、お互いに顔を見合わせた。何とも、妙な新年の挨拶と相成った。
テレビでは速報が流れ、本州のほぼ全域で揺れを感じたのだとか。これは、年が明けたから、去年のことは水に流してなどと、単純に考えるなよとのことか。
しかし、それだけ広範囲で揺れを感じた人々は、今年も、決して楽勝な年にはならないだろうと感じたに違いない。
「勝って兜の緒を締めよ」ならば、成程とも思うが、誰もが閉塞感なりに苛まれているとき。それでも自然は容赦ないということか。
あまりにも人間は小さいと再確認させられることが起きないとことを願うばかりだ。