昨今の若者は、妙に大人、というか、醒めていると感じることが多い。先行きに不安を感じるのはどの時代でも同じであっただろうに。それとも、自分が見える周囲の若者らだけがそうであり、まだまだ熱い人間もいるか。
で、今回の都々逸。
「義理も人情ももうこの頃は 捨てて逢いたい欲ばかり」
ストレートである。しかし、これで直情的に走ると問題だ。片思いにしろ、障害がある恋愛にしろ、対人間が相手である。自分の思い描くようにはならないものである。
それを先に、余計な予備知識まで含めて知るから、醒めてしまうのだろうか。だとしたら、倖せなのか、不幸なのか。
どの道、自分には、もう、熱情というか激情は残っていないようである。それは倖せなのか、不幸なのか。
まァ、少なくとも、古い映画とアルコールには、その名残りがあるかな。でも、あくまで「名残り」であって、現在進行形ではない。
しかし、待てよ。思い返すと・・・
『後ろ向き』だが、今年から少しだけ振り返り方を変えるとしよう。でないと、それさえ苦痛になるかもしれないから。