余談雑談 2012年1月21日

久々に所用で、夕方から出掛けた。場所は、俗に『谷根千』と呼ばれる、東京下町の中では、少し高級感が漂う場所。

用事自体は一時間もかからずに終了し、さて、と見廻したが、小綺麗な店ばかりで、どうにも自分の好みではない。かといって、昨今、何を今更と失笑した「やらせ書き込み」がある、某サイトで店舗を探すほど、大らかでもない。

結局、地元まで帰れる小さな車両の『区内循環バス』で戻ろうと決めた。乗車したら、ほぼ貸切状態。その上、道が空いているからか、早目に停留所に到着するので、時間調整のため乗降客もないのに、かなりの頻度でドアが開いた。都度、冷たい夜風が吹き込んだ。

40分もかけて、地元に戻った時には、こちらの気持ちも萎えていた。で、結局、近くの安いゆえに唯一行けるファミレスへ行った。

そんな時間にファミレスに行ったのは何十年振りである。先ずは、デカンタの白ワインを頼んだ。

隣は、静かな若いカップル。気になって、横目で見たら、お互いが静かに携帯をいじっていた。時折、ひと言ふた言と会話をするがすぐに顔を落とす。

恋人なのか、友人関係なのか。倦怠期の夫婦でもあるまいし、笑うでもなく、会話するでもなく、一体、何のために一緒にいるのだろうか。

当たり前にいると聞いていたが、実際に見たのは初めてである。うるさいのも困るが、静か過ぎるのも妙なオーラを感じる。

それでも、二人は至って普通。世情に置いてけ堀を喰っている自分としてはニートなのかとも思ったが、違うのだろう。何せ、ファミレスだし、二人だし。

それとも、オープン・エアのニートなのかな。でもな、こっちはたったひとり、なんだよな。

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