余談雑談 2012年2月25日

右上腕部に入っていたボルトの抜去手術が無事終わった。

翌日、抜いた実物を見せてもらい驚いた。何と、綺麗なブルーに彩色された20センチ以上もあるメイン・ボルトの他に、ズレないように横から止める、そこいらで普通に見る3~5センチのネジが6本。だが、すべてがチタン製だ。

こんなものが入っていたのか。何となく、軽くなった気になったのは気の所為だろうか。しかし「抜鉤」が、まだにも関わらず今回は半ば強制的に退院させられた。そこの病棟は、男性大部屋が二部屋のみで、入院待ちが数多くいるという。

確かに、自分もボルトを入れたり抜いたりと計4回も入退院を繰り返した。腕なりを骨折してくっ付けば、それでお終いという単純骨折の患者ばかりではないということだろう。

事実、退院の前日、一番初めに入院した時に同室になり、以後、プライベートでも仲が良くなった、このメルマガ読者でもある入院仲間も、再手術とやらで入院して来た。彼は6回目だと笑った。

入院最後の晩は、暇を持て余す中、何だか、懐かしさと愉しさで、話ばかりした。何とも、快適で愉しい入院生活最後の日。

おっと、待てよ。この感覚って、死ぬほどの病気でもないのに、毎日病院へやって来て、顔見知りを見つけては、ホッとしながら、会話を楽しむご老人方と一緒ではないか。

でもな、平素は忙しい人だから、そんな時でもなけりゃ、話も出来ぬ。まあ、抜鉤まで自宅なりで養生を、とのことであるが、どうせ、こちらは暇な店番人生。話したければ、見舞いに行けば良いだけだ。

妙に心も体も軽くなった気持ちである。まだ入院中の友人には悪いが、退院後、あの店、この店が常に頭を巡る。何時頃に見舞いに行けば、その足で、あの店へ向えるな、と邪悪な気持ちも浮かぶ。

頑張って、早く退院してね、と告げつつさあ、飲むぞ。

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