今週、地元は賑やかな一週間だった。
二年振りの三社祭から、月曜は金環日食。火曜日は東京スカイツリーの開業。
それこそ、お祭り騒ぎの一週間であった。しかし、日食にしろ、開業にしろマスメディアの騒乱振りは、一体、何であったのだろうか。
確かに新しいものが好きな人間や、高いところが好きという方も多いのだろう。暗い世情に少しでも明るい情報をという理由に違いない。その理由に文句は言うまい。
連日ヘリコプターが上空を飛び、これでもかと過熱報道。今日が、開業後初の週末。天気も良好なようだ。果たして、どれだけの人間がやって来るのか。
今までサンダル履きで気軽に行けた飲食店も、今後は行列必至である。店の方も、もうこれ以上、お客さんは来て貰わなくても良いというところもある。ならば、いっそ、会員制と謳えばと、こちらも半ば本気で進言している。
折角、素直に楽しみにしている人間も多いのに、無粋なことを言うなよと指摘されるかもしれぬ。
でも、昔から住んでいて、寂れた浅草を覚えている人間としては、経済活性化とはいえ、複雑な心境でもあるのが事実。
もっとハッキリ言うと、デザイン的にも何と無粋な鉄塔だろうとも思し、近隣に住む人間として、世界に発信できる地元の誇りでも何でもない。
せめて、ゴジラかガメラでもリメイクしてもらい、映画の中だけでもいいから、破壊してくれないだろうか。
何てことを考えていると、反感を買うんだろうな。