余談雑談 2012年7月28日

何だか妙な天候だった先週の東京。

梅雨が明けたのに「戻り梅雨」。急に肌寒さを感じる日があり、続いて、今度は矢鱈と暑くなった。

ふと、今年は蝉が鳴かないなと思っていた。いつもなら、眼下の公園から聞こえるものだ。鳴いたら鳴いたで、うるさいが鳴かないのも妙だ。

今週半ば、その、初めて暑さを増幅させる鳴き声を聞いた日。風もなく、暑い日だった。

実家から早目に戻ると、すぐに窓を開け放った。やはり、風はなかった。ビデオからDVDにダビングでもとセッティングしていたときである。

いきなり蝉が、窓から飛び込んできた。で、すぐに天井の照明器具にとまった。腰を抜かしかけた。

ビルの9階である。どれだけ、タフな奴だ。

それからの出来事は、敢えて書くまい。ゴキブリのように叩き潰すのも忍びない。それこそ『飛んで火に入る夏の虫』でもあるまい。

長く地中に潜り、地に出て一週間の命。ただ、お互いに暫くの間、炎天下、肝を冷やし合った仲になった。

どうしよう、これから夏本番だが、窓を開けるべきか、開けざるべきか。

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