お盆の最中のこと。不意に、DVDやビデオ・デッキを繋ぐ切換専用のAVアンプが壊れた。
33年も使用し続けたから寿命だろう。かといって、即座に買い直す予算はない。
さてさて、困った。思い起こせば、ベータ・ビデオ、VHSビデオ、レーザー・ディスク、CD・プレーヤーと繋げていた。しかし、DVD・デッキが発売され、更にDVDのリージョン・フリーが自室に加わり、これでは、接続ジャックが足らないと思い、もう一台、同じ機能のものを買ってあった。
現状では、ベータのビデオ・デッキ、レーザー・ディスクはない。考えたら、そちらに集約すれば良いことだ。
さて、今度は配線である。作りつけの棚の下にジャストサイズのオーディオ・ラックがあり、その隣に大型スピーカー。
体力が落ちるとか、まして肩を骨折するとは夢にも思ってなかった。しかもオーディオ・ラックも33年選手で、キャスターが一ヶ所壊れている。なので、斜め半分しか移動できない。
しかも、後ろは配線だらけであり、大きく移動するとコードが外れる。中には使用していないものまで放置してある。自業自得ということだろう。
取扱説明書を引っ張り出すが、老眼鏡も買い直してないので、字が読めずに、虫眼鏡で読む始末。それを傍らに置き、狭いスペースに潜り込むが、所詮、後部は見えず。泥棒よろしく口に懐中電灯を咥え、手鏡で挿入口を探し、コードを繋ぐ。ところが、一本だけコードが短く、ラックを戻さないとテレビ後部と接続し直せない。やっと、確認しようとしたら、見られない。
どこかの接続間違いである。それを何度か繰り返し、やっと視聴可能に。
しかし、一番驚いたのは、直接そのアンプに繋いだスピーカーからの音が、格段に違うこと。今までは、何台も経由しての出力であった。
本当にこの33年間、何をしてたのだろうか。汗だくで笑うしかなかった、お盆の一席。