余談雑談 2012年9月15日

秋の気配、なのだろう。

朝晩の過ごしやすさや、昼間の時間の長さがほんの少し季節の移ろいを実感させてはくれる。それとは、別に、少し秋を感じた。

何のことはない、またもや「生き物」ネタだ。今夏、9階の自室に蝉が飛び込んできたり、雀がエアコン室外機に巣作りをしたりと生態系の変化、というか、珍しいことがあった。雀の巣は、居ない間に、産卵の有無を確認後、少し、棒で藁を掻き乱したら、いなくなった。今頃は、どこか別なところで子育てをしているのだろう。

で、今回は、カマキリである。暑い朝、10センチほど窓を開けて、実家のタバコ屋へ行き、午後に帰宅した時だった。窓から離れた場所の冷蔵庫に、見慣れぬ緑の棒状のものがいた。丁度、手拭いを掛けてある場所で、しかもタオルの色は緑色。そのすぐ上に居たのだ。目を疑った。

まさか樹木と間違ったわけでもあるまい。一体、どこから来訪してきたのか。しかも、窓際ではなく、ほぼ室内を横断している。貴奴にとっても、部屋に入ってからも、更に、一寸した冒険であったのだろうか。

まさか、遥か昔の幼少時代を思い起こして、でもあるまいし、部屋で飼う訳にも行かぬ。で、そっとティッシュで摘まんで、窓から解き放した。力強く羽ばたいて眼下の公園へと消えた。

蝉よりも静かで、大人の対応をしてくれたので、楽であった。

そういえば、並びのマンションに住む知人は、今夏やはり蝉が室内に入って来て、いきなり肩に止まったと、言っていた。彼女も、真冬のような冷感を得たのだろうな。

それにしても、今年の夏は妙に生き物の思い出が出来た。

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