つい先日のこと。
天気の急変に注意との予報があり、夜明け前から激しい雷雨があった。それでも朝から実家のタバコ屋に行き、夕方帰宅したときのこと。
何と、キッチン上部から、また漏水していた。丁度、一年前に同じ場所から漏水したばかりで、塗り替えてもらった白さが、まだ輝いている天井。そこから、である。
仕方なく、またもや床を拭き、鍋やバケツで応急処置。まるで、遥か昔の四畳半青春漫画の態である。
翌日、その旨を管理人に告げると驚きの返答。何と、真上階の住人は、漏水の原因であった水道管修繕工事終了後、引っ越していて、現在、誰も住んでいないと。つまり、一切、水道使用などしていない、と。
遂に、このビルでも『都市伝説』発生か。今度は、ビル指定の工事屋がやって来た。彼らもまた、自分らが塗った天井を見上げ、絶句。
築48年の老朽マンションである。で、想定したのが、上階隣室の配管破損。
ところが、どうだ。上階隣室の方は、窓のサッシがイカれて、激しく打ちつける豪雨があると、室内に漏水し、既に床のフローリングの一部が浮いている、というではないか。その方は、一年契約での賃借ゆえに、家主にも言わず、我慢していたという。
そうなったら、一大事である。水道管を外付けにする工事よりも、窓のサッシを取替える方が高額に決まっている。まさか家主の自己負担だとなれば。
何か打開策があるのか。修繕工事屋は、床にビニールを張って帰った。相変わらず、漏水は止まらない。既に、真っ白な塗装の一部が浮き始めた。
バケツや鍋に、落下する水音が切ない。どうなるんだろう、自分。