余談雑談 2013年1月5日

年が明けた。

新年早々には、ふさわしくない作品だったが、順番なのでご容赦のほどを。

取り敢えず、年初の東京は晴天続き。寒いのは仕方ないとしても、好スタートであろうか。まあ、人生と同じで、好天がいつまでも続く訳もないが、それでも穏やかなことは素晴らしい。

こちらは元旦から、毎年の恒例である「初詣のハシゴ」をした。地元浅草に始まり、早稲田、赤坂と先々代からの慣わしでもある。

特に赤坂では、敷地内に幾つものお稲荷様が鎮座召され、何処と何処に参拝すれば良いかと困惑することもある。何せ、多少でも賽銭は必要なので、その配分にまで苦慮する。その上、祖父の時代は、これらのほかに千葉の成田山まであった。

商売絡みとはいえ、そんなにあちこちに参拝に行き、先方の神様が浮気者めと腹を立てないのかとも思った。

まあ、それでも、信心深いことは悪いことではなかろうと思ってはいるし、神様だって、自分のような人間の了見など、先刻ご承知だろう。

場所によっては、長い行列を並び、やっと参拝するところもある。順番が近付き、ちょいと先を見ていると、不景気からか、自分を含めてではあるのだが、お賽銭は少額な人がほとんどであった。

大体は、拝殿に向かい、数名が一列で参拝するスタイル。そこで興味深かったのは、参拝の長さ。葬式の焼香台とは違い、人によってまったくバラバラなのだ。

少額の割には、長く参拝する人も多く、気持ちだとはいえ、一体、どれほどの願い事があるのかと思った。

以前、好きじゃない女性占星術師がテレビで言っていたが、願い事ばかりするんじゃないわよ、取り敢えず無事なことへのお礼を言うのよ、と。どうにも上から目線だし、占いも首を傾げる回答も多かったが、その点は合点が行った。

とはいうものの「根性」や「努力」が大嫌いな性分である自分。結局は、神頼みなんだよな。

新年早々、これじゃ今年も大したことないよな。では、悪化しないことだけを再祈願に行くべきか。

どうか今年も、広い心でお付き合いくださいまし。

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