余談雑談 2013年2月16日

新しい飲み屋を探し続けている。

昨年末で閉った老夫婦のもつ焼き屋、開店一年と一寸で閉店した石窯ピッツァ屋。行きつけ、と呼べる店はもう何軒もない。

なので、新規開拓でもしなければと、存在だけは知っていた店に、意を決して行ってみた。「台湾料理」と銘打っている小体な店。表に出ているメニューも割とリーズナブル。

初めはランチで入った。台湾系の家族と思われる三人で営んでいた。

果たして、これが当たりであった。しかも、夜のメニューは食指が動かされるおつまみも充実。

二日と空けずに、夕方に顔を出した。何種類かつまみを頼んだが、どれも美味。ところが、全部、量が少ないのだ。どれも、小鉢か小皿で供される。ということは個人的には『高い』部類に入ってしまう。かといって、隣で別な料理を食べていた客のものも美味そうであった。

難点が、もうひとつ。自分の住むところから近いのだ。散歩しながら向かい、何を食べようかと逡巡する嗜しみもない。

しかも、メインからは微妙に外れているとはいえ、観光地である。店の先の辻から横を見ると、世界中で有名な観光スポットである、赤い大きな提灯が吊るされた門が見える。その店の近くにも、老舗有名蕎麦屋や、行列の絶えない鰻屋もある。

場所代と考えれば、高くはないのかもしれぬ。もしかして、ネットで絶賛され、行列ができる店になるかもしれない。

事実、あっという間に人気店となり、ネットなどに書いてある料理のみを注文し、それでも長居する客が跋扈し、こちらの気が向いたとき、ヒョイと、気軽にサンダル履きで行けなくなった店も、何軒も知っている。それでも、逡巡する自分。

おっと、それよりも自分が通うようになると、閉店しやしないかと心配する方が先か。

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