頑張っていた桜も散った。それでも新年度は始まり、経済も上向き中との情報に踊ってみるか。
こちらも何か新しいことを、と。思い付いたのは、十年も故障したまま放置してあるベータのビデオ・デッキ。修理可能の有無に関わらず、出張料が取られるので、ずっと逡巡していた。
ベータを蹂躙したVHSに関しては、DVDに焼ける一体型デッキを1万円台で購入していたので、先に、そちらで暇にかまけてダビングしていた。それも、そろそろ先が見えた。
実家には、亡き父が使用していたベータのビデオ・デッキがある。自室のと二台あれば、どちらかは修理可能かと期待し、友人に車で運んでもらった。何せ、車はおろか、自転車も持ってない。
でもって、製造元ソニーに修理を依頼。やって来たサービスマンは、かなりの年齢で、ごく稀にまだ修理依頼があると言った。あくまでも『ごく稀に』である。
その場でデッキを開き、故障個所を調査。二台とも原因が分かったが、双方とも修理代が三万円を超える。しかし、日本中の支店等の部品を探し、該当部品が見つかったらとのこと。
幸か不幸か、双方とも直ったら6万円以上。その時は、どちらかだけにしようと密かに思い、依頼した。ある意味、経済効果の一翼を担うのだと信じて。
数日後。何のことはない、二台とも部品なしの返答。処分も出来ないので、そのまま返品だと。
結局、出張料を支払うだけの経済貢献。まあ、捨てるにしても「粗大ごみ券」が必要なので、それもある意味、貢献か。
それよりも、800本近いベータの録画済みテープはどうなるんだろう。
やっぱり今年はツイてないな。