何度か飲みに行きたい衝動を我慢し、遂に、ベータの中古デッキを買った。
だが、逡巡していた最安値の商品は売切れ。やはり隠れファンは多いに違いない。で、新入荷の中古品を発見したのだ。それに三ヶ月の保証付きなら、ネット・オークションより安心だろうと。
流石に時代だ。PCからネット通販で申し込んだら、翌日には到着。以前に購入済みのビデオからDVDにダビングできるソフトはPCに入っている。なのでUSBとデッキを繋ぎ、前回の時のように画面が映らないということはないだろうなと、いざ再生。
ところが、どうだ。映るには映ったが、何と白黒画面だ。白黒映画なら問題ないが、カラー作品まで白黒で見るのは、まるで40年以上前の家庭用テレビでの鑑賞と同じだ。どうして、いつもこうなるのだ。
何本かテープを替えたが、結果は同じ。取り敢えず、白黒映画だけをダビングし始め、いざとなったら三ヶ月保証を使おうかと。しかし、期限間際まで使ってからの返品は気が引ける。かといって、他の機器は更に高いし、その頃には売切れている可能性もある。
映像関係の友人にそのことを尋くと、取り敢えず映るのは映るのに妙だな、と。問題は別なところにあるのだろうか。で、接続コードを変えたりしたが、結果は同じ。で、ソフトのダビング用画面を開き、詳査。「録画ビデオタイプ」やら「分割するサイズ」といった訳の分らぬ所をクリック。更に細かく、見知らぬ単語や数字が並び、益々、混乱。
それでも、一か所をクリックした瞬間、カラー画面に。涙が出そうになった。
それからは堰を切ったように、ダビングしまくっているのはいうまでもない。ただ、今のところ、ソフトは勝手に2時間で切り上がってしまうので、長尺の作品は自動的に分割される。しかも、100枚で幾らの安いDVD-Rは二時間までしか録画できない。これまた、昔のTV放映ではないが前後編での収録か。
でも、また録画用画面の見知らぬ場所をクリックすると解決するかもしれない。淡い期待を抱きつつ、ダビングを続けていたら、今度は矢鱈と他の動作が重くなった。メモリー容量の問題だろう。
ということは、新たに大容量の外付けハードが必要か。
結局、何やかやと金が掛かるもんだ。