余談雑談 2013年6月8日

何だか梅雨らしからぬ日々が続く。そんな中、平日の午前中は、毎日実家である路地裏のタバコ屋の看板オジサンをしている。

そこで過ごしていると、このところ、目立って変化が起きている。

先ず、煙草の売上が増えた。2010年10月に大幅に値上がり、それ以後、個人経営の店は激減した。

煙草会社の営業も減員されたようだが、それ以上に「タバコ屋」が減った。なので、営業の人間は、ウチが店閉いしないように、というか余剰気味だからか、ライター等の宣材を矢鱈とくれるのだ。

しかも、特定商品のロゴが入り、煙草を入れるだけにしているので、ライター等が箱に組み込まれている状態で来る。それをひとつづつ開き、取り出す。まるで、かなり昔の内職の態だ。

かなりの量なので、誰彼構わず上げるようになった。それが、じわじわと効いたのか。中には、向こうからライターをくれと言う客と、逆に要らないという人に分かれる。

それでも、少しでも売り上げが伸びるのは、こちらとしては嬉しい限りだ。

他方、円安の影響か、外国人観光客が店の周囲に急増中なのだ。

店は、小規模なラブホテル街の中にある。元はと言えば、修学旅行生用の宿屋街だった。

それらが10年ぐらい前から、ポツリ、ポツリと少しだけ内装を手直しし、バックパッカー向け安宿として再営業してきた。

そこを目当てに、アウトプットした地図や、タブレット端末を見ながら途方に暮れる外国人が急増中。

何故か、こちらと眼が合うと、にこやかに近付いて来る。ややこしいのは、つい先日までラブホテルだったところが、業態変更し、宿名まで替えていること。

そんな宿屋は知らんと答えたいが、一応、地図なりを見て、推察。何とか手振り身振りで教えると、にこやかに去っていく。

雨の降らない梅雨の時期、暑そうに荷物を抱えたり、曳いたりしている異邦人たち。

ついでだから、ライターでも上げるか。それにしても、ここはどこだと不思議な感覚に陥る日常。

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