余談雑談 2013年7月20日

お気に入りの店を発見した。珍しく酒場系統ではなく、イタリアン的な店だ。

所用で、月に何度か出掛けなければならない新宿区と文京区の境目という、中途半端な場所。昨年の秋ごろから出来たのは知っていた。小洒落た店構えで、店の前にオリーヴの木が鉢植えに入って置いてある、いかにも女性好みのイメージ。どうにも気になり、入ってみた。

カウンター4席と二人用の小さなテーブルが2卓。奥に秘密部屋のような席が三人用という、ウナギの寝床型の8坪程度の小体な店だ。業種は「イタリア的パン屋」。南イタリアで2年修行した、30代後半と思しき主人が一人で切り盛りしている。

ご存知の方は少ないかもしれぬが、イタリアのパンというのは、水分が少なくボソボソとした食感で、苦手な人が多い。その味と風味を敢えて再現している、ちょっと風変わりな店で、天邪鬼な自分の嗜好に合った。

パンは4種類程度で、他に「フォカッチャ」というピッツアのように具材が乗った調理パンが数種類。ボソボソ系のパンはサンドイッチにしたり、カスタード・クリーム等を挟んだ甘いものとある。

しかもイタリアよろしく『昼間からワインを』などと書いてあって、グラス400円のワインと前菜まである。当然、喉が鳴るが、所要の途中で飲酒は無理。

何度か通ったが、昼下りにワインを楽し気に飲んでいる女性客もいて、更に、イタリア人の客がいたことも。御主人は、流暢なイタリア語で会話を交わし、一瞬、世俗を忘れる空間。

こちらはアイス・コーヒーで涼を取り、帰宅。で、天井を見上げる。梅雨明けで大分、漏水量は減ったものの。

何だかな。

メルマガ詳細