余談雑談 2014年7月12日

7月としては異例の台風。列島を縦断する形で、被害甚大の地域もあったが、関東は、ほぼ影響がなかった。

すでに亜熱帯になった日本では、今後もこういうことが起こりやすくなるのだろうと想像してはいるが。

しかし、今回の台風。沖縄に接近するあたりから、報道は過熱。その中で、中継先に久米島が映った。しかも、以前滞在したホテルの前で、その時の思い出が蘇った。

もう6年も前だが、その時は台風通過直後。もしかしたら、フライト・キャンセルの可能性もあると危惧していたが、無事に飛んだ。

しかし、台風一過であり、ヤシの木は倒れ、海に面した芝やプールは砂に埋もれていた。何よりも驚いたのは、コンビニに商品がまったくなく、ホテルの朝食も驚くほど質素。これが小さな島の実情なのだと痛感した。

今回も、そのような状況になっているのか。何も島だけでなく、土砂崩れなどで孤立した地域も同様だろうか。

そんなことを気には止めたが、実は疼いたのは旅行の虫。今年は、東京から一歩も出ていない。不謹慎だろうが、やはり自分のことを考える。

去年は三度も沖縄本島に出向いた。ならば、今回は離島。国立公園になった慶良間諸島の渡嘉敷か。その島に行ったのも、もう4年前だ。ならば、8月は台風シーズンだし、9月か。

その頃なら、心配なかろうか。ただ、指定後、どのように変わったのかが心配。以前は、コンビニが一軒もない島で、島民は皆さん素朴で素敵な方々であり、都会に住む人間としては、失われた郷愁を喚起された。

海は信じ難いほど透明で、シュノーケルで浮かぶ自分の姿がサンゴ礁に投射される。餌付けされていない魚たちは自由に泳ぎ、海ガメにも遭遇した。晴れた夜は、降ってきそうな満天の星空。

あのままであって欲しい。だが、国立公園に指定されると、本島の人間たちが、自分らの経済観念でイメージしたリゾート地化させはしまいか心配。

純朴な方々が多いが、第二次大戦では数多くの自決犠牲者が出た島であり、本島に複雑な心情を持つとも、直接聞いた。

自分らの経済至上主義的な価値観で乱開発はして欲しくない場所。

今回の台風での被害を心配しているが、きっと今頃は、目に痛いほどの青空が拡がっているだろうな。

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