余談雑談 2014年9月13日

何だか、急に秋めいてきた。眼下の公園から聞こえてきた、うるさいほどの蝉の声はピタリと止み、朝晩の冷え込みを感じる。

ここにきて、昨年9月にオープンし、丁度、一周年という二軒の店にも秋風が吹いている。地元の店で、オーナーはともに三十代。

その双方とも、たった一人での営業と相成った。しかも、ひとりで切り盛りするには不便な造りなのは、初めての独立であり、ある意味、夢と希望が過ぎて、あれもこれもと考えた割には、楽観的過ぎたのか。

そのうちの一軒はカフェなのだが、今までのこちらのお節介な性格が過ぎていたのか、色々と相談を受けている。確かに、かなり以前は経営者であったが、才能がなく、廃業した身分なのにである。

そんな彼らには共通する同業者がいる。これまた地元の立ち飲みのイタリアン・バール主人。彼は6年も一人で切り盛りしているので、有益なアドバイスをしてくれているらしい。

自分も通う店だが、個人的価値観は様々。却って、混乱もするだろうか。

結局、色々と相談して、雑貨屋的カフェは如何だろうかと進言した。

ある種、追いつめられた彼は、同意した。ならば、自室に捨てきれないものが沢山ある。部屋を見廻し、逡巡。一番多かったのが本だった。

そういえば、大手チェーン以外に、町の古本屋も映画館同様に激減している。

なので、寄付という形を取った。映画以外にも、個人的に偏った書籍ばかり。

しばらくは、自室とは違う環境下で、全部見知った本の背表紙でも確認に通うか。

当然、立ち読みで問題ないよなと店主にウィンクでもしながら。

メルマガ詳細