余談雑談 2015年8月15日

お盆休みモードである。報道でも、判で押したようにUターン渋滞の情報が流れている。

こちらは実家も自室も徒歩圏内での人生なので、実感が湧かぬが、さぞ大変なのだろうと推察している。というよりも、地方に親類や土地を持たぬので、いざというときは逃げ場のない人生でもある。

とはいえ、築50年を過ぎた自室のあるビルの9階からの眺望は、中々、素敵である。先月に催された隅田川の花火が見える。

で、先週の土曜日は、「東京湾大華火祭」が、遠くながらも、それなりに見られた。例年だと、湾岸の高層ビルに邪魔されて、ビルの隙間から半分ぐらいが見える程度だ。

ところが、今年で最後、というか、中止とか。2020年のオリンピックに向けて工事が入るから。だからか、今年はかなり大々的に催された気がする。

初めから大きな打ち上げ花火が上がっていた。いつもは邪魔くさい高層ビル群に阻まれるが、今年は、その上で大輪の花を咲かせていたのだ。

しかも、風が強く、煙がどんどん流れ、色鮮やかなものが派手に上がっていた。特に大きな花火が上がると数秒遅れて打ち上げ音が聞こえてくる。成程、音速より光速が早いことが分る。佳境に差し掛かると煙が多くなり、ぼやけて見えたのが残念だが。

何だか異次元的鑑賞ではあった。この時期、隅田川には屋形船が多いのにその晩に限って、一艘もいなかったことがやはり非日常的であったのも事実。

遥か向こうの花火は、難しい色や形状をだし、アニメキャラや花、輪の入った土星と、斬新で技術革新の賜物であるかのような印象だった。

しかし、個人的には一色の花火が好きだ。ある意味、潔いから。きっと、白黒映画が好きなのことも起因しているのかもしれない。

来年以降、東京では、神宮花火大会も中止。どれもこれもオリンピック工事の影響。東京での花火大会は、他に幾つかあるが、有名というイメージで残るのは隅田川だけか。でも、大きな尺玉は不可なんだよな。

やっぱり、オリンピックなんか辞退すれば良かったのに。どれだけ東京湾を埋め立て狭くしてきたか。更に、湾を囲むように高層ビル群を建立し、海風が東京を抜けなくさせた。で、オリンピックに向け、様々な工事を新たに開始する。

そこにきて、笑うに笑えぬ予測が出た。2100年の8月ある日の東京の最高気温は44℃、というもの。というよりも、日本のほぼ全国で40℃越え。

どうせ、そんな時代まで生きてないさと思う人たちが、更に便利に、もっと進歩をと日々、邁進しているんじゃないだろうな。

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