余談雑談 2016年2月6日

先週土曜の晩、新橋に飲みに出向いた。今年初であり、地元下町から一番の遠出。まったく、直線で6キロの距離である。何とも、今年は地味な幕開けだ。

そんな新橋で、いつも行くのは三軒。その一軒が奇数土曜日の営業だから、それに合わせている。

ところがどうだ。その店が貸切営業であった。年末最後に出向いたとき、確か第三土曜日が貸切だと思っていたが、記憶違いだったのか。

となれば、残るは二軒。折角、電車賃までかけて来たのに残念と思いながら、ついでだからと界隈を散歩してみた。

そんな新橋で、知らない店が増えていた。しかもサラリーマンというか、オジサン向けではなく、若い人が好きそうな店。看板に書いてあるメニューなども、「アヒージョ」ならぬ「カラヒージョ」とか、まるで駄洒落。しかし、経験上、その手の店は長続きしない。

どの程度の経験値なり、市場調査をして開店しているのだろうかと。貧乏性ゆえの直感か、はたまた、かつて才覚がないのに会社経営をし、清算した経験値からか、結構、当たる。

この才覚が、ギャンブルにでも開花したらとも思うが、そうは行かないのが逆に才覚か。

ただでさえ、かなり偏屈。それにこの前も、ハシゴ酒をしたって、二千円以内で収めた。店側からしたら嫌な客だろうが、譲れるところと譲れぬところがある。

だったら、わざわざ新橋まで電車代かけて出向くことないでしょ、というのが正論。そこが、譲れぬところだったりするから厄介なのである。

地元と違う夜のガヤガヤ感が好きだし、ハシゴを楽しむために路地を歩いたりして彷徨うのも、若干のアウェー感があり、心地良い。しかも、土曜の夜はサラリーマンがあまりいないので、何とはなく周囲の酸素含有量も多い気がして頬が緩む。

それに平日は通勤客や、飲み屋を求めさすらう酔客が尋常とは思えぬほど多く、地元観光地と同じようなカオス状態。

電車にしたって、勤め人たちで混むし、こちらは通常通りに早目から呑むと、帰りの時間帯が、もろにラッシュのピーク。そこに酒臭いのがいると、野蛮人的な視線を送られることもある。だから、新橋出動は土曜日と決めている。

さて、今日は第一土曜。先週行けなかった店が貸切ではないことを祈りつつ、懲りずに出向いてみるか。

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