余談雑談 2016年2月27日

先立て、所用で後楽園ドームがある水道橋まで出向いた。午前早目のアポだったので、終わったら神保町で久し振りのランチを楽しもうと思いながら向かった。

ところが、所用が思いの外、早く終わりポカンと時間が空いてしまった。流石にこんな時間では、何も開いてない。

ではと、映画関係の古書店を覗いたが、案の定、すべてが高額設定。ネットのオークションで見慣れていると息が止まるほど高い。

価値を知っている者が、経費なりを考えて営業していれば、それらを踏まえた価格設定なのは当然だろう。なので、ちょいと冷やかしただけ。

それでも11時前で、未だ店は開かず。学生時代に足繁く通った「天ぷら」と「とんかつ」に特化した、一寸したチェーン展開している店ではなく、何か別な処で食べたいと。

何せ、個人的思い入れとして、神保町は、長い学生時代を過ごした自分にとっては、ランチ・パラダイスである。

とはいっても40年近くも前。無くなった店の多さに驚き、変わってカレー屋やラーメン店が増えているのも時代だろうか。

そんな中、学生時代から変わらず営業しているラーメン屋に辿り着いた。カウンターだけの小さな店で、ラーメン430円という値段。確かに全国展開するチェーン店には同価格帯のラーメン屋があるが、選択肢がある東京では、絶対的に個人経営店が大好きな性分。

昔は元気で威勢の良い店主と奥さんの二人でやっていた店だ。先立ても、お二人で居られたが、大将は病に倒れたのか、流石に歳を重ねた風情であった。

それでも、東京でラーメンというと昔はこれしかなかった「支那そば」と呼ぶにふさわしい味は変わっておらず、懐かしさに熱いものがこみ上げてきた。

それで火が付いた。折角だ、学生時代と同じくランチのハシゴをしてみようと。まったく年甲斐もなく、であるが。

で、フライがメインだが、おかずの盛り合わせがチョイスできる店に行ったが、何とカレー曜日らしく、それ以外は扱わない日で断念。

その近所に、昔からあったが、入ったことがない「天丼屋」に飛び込んだ。行きつけの格安天ぷら屋があったので何だか浮気するようで、気が引けていた店。

小ぶりだが海老が二本、キスとイカに、レンコンとピーマンが入った天丼800円。流石である。

大満足であったが、どう考えても食べ過ぎ。なので、すぐに地下鉄には乗らず、秋葉原まで腹ごなしで歩くことにした。

途中、大型書店だった「書泉グランデ」が靴のチェーンに変わっていたり、小さな古書店がラーメン屋に化けていたりと様変わりに驚いた。ただ、淡路町にかけての京葉道路はスポーツ用品店も残っており、郷愁を覚えた次第。

結局、秋葉原を超えるまで歩いたが、満腹感は変わらず、夕飯を抜いた。

たまにしか行かぬが、それでも神保町界隈は心和む場所と感じ入った日。でも、昔なら夕飯も喰えたよな。

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