余談雑談 2016年4月16日

熊本で大きな地震が起きている。現地の被災者は生きた心地がしない中での避難生活であり、救助隊もそんな状況下での活動は気が気でないだろう。

こちらは、その情報を二日続けて早朝のテレビで知った。金曜の朝は、前夜の地震をリアルタイムで知らず、夜明け前に起きTVを点けて、初めて知った。

当然、すぐに3・11を想起し、発生直後の揺れの映像で気分が悪くなった。

3・11から丸五年が経過しただけなので、関東以北の人たちには、当時の嫌な思い出が蘇ったのではなかろうか。

自分は一度も訪れたことがない場所だが、中学から高校にかけてお世話になった先生が退官し、故郷の熊本にお戻りになっている。

ご親切に毎年、直径20cmはある名物の果実「晩白柚」をお送りいただいており、母と美味しく頂戴している。ある程度の被害は被られたようだが、取り敢えずお元気という情報を得て、少し安堵した。

ところが、今朝起きてTVを付けた瞬間、『緊急地震速報』の赤い文字が映しだされ硬直した。場所が九州地方だったため、アラーム音は発せられなかったが、映っているのは前日と違う地震の情報。

何が起きているのか理解できなかった。デジャヴ状況に陥ったのかと、我が眼を疑いながら見ていると、昨日、一日中放送されていたのは「前震」であり、真夜中に起きたのが「本震」で、今回の方が地震規模も大きいと。

まさに追い打ちである。これから夜が明けると、続々と状況が明らかになるのだろう。何とも嫌な一日の幕開けになりそうだ。

夜も明けきらぬ中、画面を見つめこれを書きながら、また3・11を想起した。あの時の発生は金曜日午後だった。

自室も物が飛び散りひどい状況になり、それでもライフラインは生きていたので、土曜早朝、余震が続く中で発行した思い出が蘇った。

嫌な思い出である。だが、熊本や近隣の方々は、それどころではないだろう。

今は祈念することしかできない。だが、いつ何時、大きな災害が起きるやもしれぬ国に住んでいる。

心も体も折れぬようにしたいものだ。

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