今年も半年が過ぎた。早いと言えば早いし、日々、大してメリハリのない日常を過ごしていると、そんなもんかとも感じる。
いやいや、沖縄に行ったじゃないかと。それでも何だか昔の話てな感じなのは、こちらの忘却速度の問題だろうが。
とはいっても、メリハリということでは、今月は地元で大きなイベントがある。隅田川の花火大会である。
毎年7月の最終土曜日に開催と決まっており、今年は30日である。しかも、四年後の東京オリンピックの所為で、東京湾や神宮外苑での開催はなし。確かに、他にも東京や近郊で花火大会はあるが、TV中継が入るようなものがないとなると、どれほどの観衆が来るのだろうか。
てなことを思っていたら、今度は都知事選で隅田川花火の翌日が投票日となり、雨天順延が不可能で、一発勝負になった。
勝手な推測だが、きっと強行するだろうな。隅田川花火が復活して40年近く、欠かさず見てきた者として、かつて、一度だけ順延した記憶しかない。
それとは別に、一度、かなりの確率でゲリラ豪雨が予想されると予報で言われていたが、強行的に当日開催されたことがある。
その時は、いきなり派手なクライマックス。今年は凄いと思っていたら30分で中止。確かに、凄まじい豪雨だった。きっと途中での中止を想定しての強行開催だったのだろうな。
どの道、都知事選がなくとも、一日順延すれば、相当な予算が無駄に掛かるのは、容易に想像が付く。
そんなことを深く考えず、花火を単純に楽しみたいとやって来る人が大勢だろう。その場で投票させれば投票率も上がるだろうが、きっと東京以外からの人間の方が多いとも思うから、これも無駄か。
やはり、EUのどこぞの国ではないが、何かを決めるのに国民投票などしない方が平和な国だろうと思うよな。その国だって、滅びの美学に思いを馳せ、『高貴なる死』を望んで投票した高齢者ばかりではないだろうし。
誇り高き「騎士道精神」が残ってるのかもしれぬが、まさか「戦場にかける橋」的なラストは誰も望まないだろう。
でも、そこまで腹の据わったリーダーが現れて、新都知事になったりしたら、東京オリンピック自体を辞退したりしてね。できれば、その時は、本当の「江戸っ子都知事」で。