余談雑談 2016年8月13日

加齢の所為か、はたまた性分か、随分と変化が苦手になった。

早起き生活になって長いが、最近は午前4時前に起床してしまう。20時過ぎには就寝するので当然かもしれぬし、暑さで寝苦しいのもあろうが、それにしても早過ぎるとも感じる。別に生き急いでいる訳でもない。

それでも毎朝のルーティンは決まっていて、挽いたばかりの珈琲をネルドリップで淹れ、PCを開き、部屋の電気も点けず、メールのチェック、更に、気になるサイトを覗く。

TVも見るとはなく点けるが、どこも同じ情報番組であり、内容も同じで、どの局も差がない。

ところが、現在は違う。丁度半日の時差がある南米ブラジルでのオリンピック中継だ。好きな方には寝る時間を減らしてまで熱中するのだろうが、個人的には、一切興味がない。

本当に素晴らしいから、是非見ろと言われると、更に依怙地になる性格だ。五輪に限らず、野球もサッカーも相撲もダメ。なので毎朝の情報番組でもスポーツ特集は、チャンネルを替えるほど。

要は、勝ち負けが絡む「勝負事」がダメ。金を掛けるギャンブルだってドキドキ感が、心底嫌いだし、勝てる気もしない。

なので、何度見ても結果が同じだし、初見でもラストは決まっている「映画」が好きなのかもしれぬ。

まあ、人々が興味のあることには、単純に背を向ける天邪鬼。それでも、ちゃんと見てもいないのに違う番組を流されるのは苦手。起き掛けから、生活のリズム感が崩されるからという利己主義なだけだが。

ところが、当然だが、当たり前が、恒常的に当たり前というのも、不可能。しかも、先立ての早朝には驚くべきイレギュラーなことが起きた。

目覚めてすぐの朝4時前。眼下の大川端の親水テラスから大声が聞こえた。夜通し飲んで騒ぐ若者はたまにいるが、いつまでも大声で名前を呼んでいた。

いい加減にしろと窓から覗いたら、直近の橋に赤色灯を廻す消防指揮車、川に数艇の哨戒艇が集まっていた。しかも、頭部にライトを装着した潜水夫が三名潜ったり顔を出したりしている。

酔った勢いで落ちたのか飛び込んだのか。数分後、「確保」という声が小さく聞こえた。陽も上がらぬ時間で詳細は見えなかったが、生死はどうなったのか。

川の流れは思いの外、早い。都会の若者は、そんなことも知らないだろう。ウケを狙ったのか、冒険したかったのか。確かに日常に変化を求めるのも悪いことではないかもしれない。でも、気付いた時には遅いこともある。

それにしても、こんな非日常は苦手だ。早く、つまらない情報番組が流れる、当たり前の朝に戻って欲しいものだ。

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