気が付けば九月。今年も三分の二が終わったことになる。
今週は、東北と北海道に甚大な被害を及ぼした台風があった。考えれば、その台風の所為で、こちらも渡嘉敷島に行けなかったが、そんなことは些末なことだろう。
東北や北海道にばかり台風が来襲し、沖縄は沖縄で、今年は台風がひとつも来ない。日本が亜熱帯化し、様々に「想定外」な自然事象が起きてると思う人も多いだろう。
間違いなく人類の進歩の結果であり、将来のためにと経済的余裕や利便性に邁進して来た先人たちのツケを、我々が今になって払っているのだろうか。
それでも、まだまだ先を見る人も多い。頑張って前を見る人にも、自分のように運を天に任せてというか、なるようにしかならないと多寡を括っている人間にも同様に一日は24時間である。
だとすると、一日がもっと長ければと仰る人に、自分は一日5時間は売ってあげられる。きっと、そういう人は1時間に多額な金額を支払ってくれるに違いない。それで仕事もせずに金は稼げないかなとかが、頭を過るのは暇だからだろう。
もしくは、絶世の美女が数億円の好きに使える財産を持って、世界中であなたが一番てなことを言って来てはくれまいか。しかも成金で見栄っ張りでなく、普通のオーラが断然違うという美人。どの道、他力本願というか、全然、前向きじゃないよな。
また昨今、都会などで目に付くのが女性に多いよなとも感じる、俗にいう「意識高い系」という人々。要は前向きな人々だ。
カフェのチェーン店もアメリカ系を好み、単純に安くて喫煙スペースがある店は敬遠する。情報を収集し、新しいものに興味を持ち、自分のものにしていく。大したものである。
自分も何度かそれらしいグループを見たことがあるが、周囲に気を配りつつも、自分らは、そこいらの諸兄たちとは格が違う的な雰囲気を過剰なほどの香水の香りのように遠くまで振りまき、安易に近付くなという感じだった。「安易に近付くな」とか、「格が違う」という雰囲気は、違う価値観ながら自分も持っているので、何となく解るのかもしれぬ。
それでもイタリアあたりの本当の金持ちと接したことがあるが、全然違う印象だよ。
無理して背筋を伸ばしているように感じるのは、多分にこちらの劣等感だからだよね。
極々、稀にだか、何を勘違いしたのか、自分に秋波を送ってくる女性が居られる。否や、こちらの完全なる勘違いか。もしかして『金持ってそうだが、チョロそう』と思われるのか。しかも、決まってその手の方々だ。
でも、お願いだ。自分も留意さえしていけば、そこそこの安酒場と沖縄旅行生活は過ごせそうだ。
だから、近付かないでくれ。