朝晩と日中の温度差に、季節の移ろいを感じる。
「朝シャン」と呼ばれる以前から、何十年と朝にシャワーを浴びる習慣があるのだが、その温度調整が厄介な時期でもある。
十数年も使用している風呂場専用の湯沸かし器に二種類の調整スイッチがある。ひとつは温度調節を回転式でするものと「能力スイッチ」という切り替えで、ガス出力を半減するタイプ。
これが実に面倒というか、こちらの希望通りになってくれない。回転式の部分は「温度高」にすると水の出が、途端に悪くなる。直結する水道の元栓を最大に開放しても結果は同じ。恐らく、器内の通水量を調整することで温度を上げるシステムなのか。
なので省エネスイッチを切り替えると、今度は回転つまみを低温に回しても熱い。
本当にこちらの丁度良い湯圧と温度にならぬ。年齢を考えると、これからの時期はヒート・ショックなる現象に陥る可能性も高まりそうだ。かといって、故障もしてないのに買い替えるわけにも行かぬ。
とはいえ、バスタブ自体は、こちらが少年時代に、父親が金を掛けて埋め込み式にしたもんだから、とっくの昔に老朽化し、使用要注意状態。以前、湯沸かし器修繕に来た人物に尋いたら、数十万単位の金が必要と言われ、以後、自室で湯につかるのは真冬に数度。
確かに、以前の東京下町は「家庭風呂」などなく、銭湯が常識だった。そもそも、風呂場付マンション購入と喜んだ父だったが、子供心に手足が伸ばせぬ箱など、単純に喜べねぇと内心思っていた。生意気なガキだったね。
そんな銭湯も激減し、逆にノスタルジーとしてTV番組でも紹介される時代。半径1キロ圏内に、昔は六軒程度の銭湯が存在していた。
季節の移ろいもあるし、TVでも沖縄からその手の温泉紹介番組が増加中。「パブロフの犬」的に見てしまう自分。
やっぱり、これからの時期は温泉かな。