先週の土日は、九週間ぶりに晴天が続いた東京。なので、空を見上げて、そろそろ衣替えをしなきゃなと考えた。
上着の類は吊るしっ放しで問題ないが、シャツやセーター、ズボンなどは、通常の二倍はある段ボールひと箱に一緒くたに詰めてある。若い頃は、それが合理的だと。
ところが、当然、歳を重ねると、押入の下の段から引っ張り出すだけで一苦労。先ず、それだけで小休憩。
で、開けてみると、たかが半年前なのに、こんなシャツ持ってたっけ、てな疑問が湧く。それでも全部出してみると、気を遣って仕舞ったのに、シワだらけで意気消沈。
で、次は片付ける春夏ものに着手。シーズン中、一度も身に着けなかった服もある。特に、シャツ類だ。
要は、アイロン掛けが面倒臭いから。折角、洗ってアイロン掛けて畳んでも単純に積み上げているので、結局、着る時に、再度蒸気アイロンをする。ならば、ポロシャツか、Tシャツばかりと相成る。
しかし、時間は余るほどあるのに、面倒臭がりに拍車がかかる自分。この分じゃ、面倒が先行して、来年以降も、一回も着ないシャツも多いのだろうか。
その他にも、二十年近く前、会社をやっていた頃に買い漁ったイタリア製のシャツがある。肩の骨折以後、痩せた体型を何とか維持していてサイズ・オーバーだし、スーツ系など着ることもなくなったので、完全にタンスの肥やし。
一枚が万単位もしたので、何ともね、というのが言い訳。しかも、そんなシャツが何十枚とある。
さて、そろそろ単に場所取りだけで、ビンテージとして値段が化ける類でもないし、考えなければならぬだろうか。
昔だったら、親戚や知人に引き取ってもらえたが、現在は衣料品だって安価で、それこそTV通販やネットで、そこそこ見栄えのするものが買える。便利で豊かな時代になったものだ。
しかも、2L以上の大きいサイズで、イタリア男を目指し、会社員が着ないような派手なタイプばかり。こんなところにも妙な性格が出ていたのかと感慨深い。
さて、捨てるか捨てぬか。でも、それを言い出したら、他にも余計なものがあるよな。