おやおや、師走である。歳を重ねるごとに、時の流れが速くなるというのが普通だろうか。
ところが、こちらはタバコ屋の店番がメインの生活では一日が長いと感じることが勝る。
なので、昨今は録画したTV番組を見るのが楽しみという日常。店番をしていると、いつ客が来るか分らないので、小難しい内容の映画などは集中できないのでパスし、軽い映画やら、旅番組等を録画し、流し見程度で気に入れば保存するの繰り返し。
毎朝、BDデッキで表示可能な一週間先の全番組表をチェックし、予約するのが早朝の楽しみの一つでもある。
そうしたら、先立て、ローカル局で懐かしい連ドラが再放送されると知った。40年も前の時代劇で、かつてビデオに全話録画しようとしたが、2話ほど録画に失敗したり、画像が乱れる回とかがあり、断念した心残りのあるドラマ。
「夫婦旅日記 さらば浪人」という、剣の達人ながら人が良過ぎる性格ゆえ、藩の指南役を辞し、妻と共に諸国を巡り仕官の口を探すという連ドラ。主演は藤田まことと中村玉緒。
原作は山本周五郎で、黒澤明が映画化できずに、遺稿をそのまま生かし、黒澤組スタッフが作り上げた「雨あがる」(1999)と同じ。
そのドラマの第1話のタイトルも「雨あがる」で、山本周五郎の短編などを改稿し、毎話良く出来た人情ドラマとしての記憶が残る。豪華ゲストに、監督も勝新太郎や工藤栄一など、何とも懐かしい。
それにしても40年も前の連ドラが再放送されるとは嬉しい限り。今度こそ全話録画して保存だよな。
こうなると昔の連ドラで高額なDVDボックスが出ているが、現在も購入できないセットを必死の思いで悩むより、再放送に期待をかけて待ってみる気になるから現金なものである。
地上波以外にも、あれだけ無料チャンネルが増えてるから、番組を埋めるには、色々、掘り起こしてくれそうだしな。