初めて最長電波塔に行ってきた。かといって、金を払って高い展望台に昇ったわけではない。用があったのは、下層部分にあるショッピング・モールだ。
先立て、新宿で新発見した海外系のファスト・ファッションのブランド。その時はサイズもなく、持ち合わせもなくて購入できなかったが、店員からネットで買えると聞いたので探してみた。
通常であれば、服はネットで買わない。やはり写真と実物が違うと思うからだ。それでも小さなサイズを試着して気に入っていた。
早速、チェックしてみるとヒット。画面が飛び、新規購入希望やら、個人情報入力、やっと購入画面に行き着くと、最終的には会員登録しないと、何かとややこしいことが判明。
どうせ、二度とネット購入はしない。ならば、潔く諦めれば良いこと。しばらく逡巡し、でも、今回だけと会員登録せずに購入希望欄に行った。結果、代引きも不可で、自宅配送でなくて、店舗受取りだと。
新宿はちょっと遠いし、往復電車賃もバカにならないからと別店舗を探すと、川向うの最長電波塔下のショッピング・モール内が直近であった。そこなら徒歩で行ける。
で、数日経って店舗に到着というメールが来て、出向いてきたのだ。
平日の午後なのに、かなりの人出。しかも妙に広くて乱雑な印象。造りとしてはグアムやコスタリカで見た、モールに似ていた。
あるのは見聞きしたことがある有名チェーン店ばかりだし、当然、テナント料込の高い印象であった。
国内外の老若男女が入り乱れており、フード・コートを通過した時は、苦手な甘さや揚げ物系が混じり合った空気。
しかし、どこに行っても同じような作りだなと閉口。統一感と安心感の行き着く先なのか。
案内板も少ない上に、各フロアのみの店舗案内で見づらくコンセルジュもない。しかも建物の関係か、3ゾーンに別れ、そのゾーンのみの地図表示。要はスマホで探せということかよ。
本当はそういう掲示板を見過ごしているのかもしれぬが、何よりも狭い通路にごった返す人波で探すのも困難。まあ、総合案内に行けばフロア・ガイドなりはあるのだろうが、その場所すら解らぬ自分。
やっと店を探して、用件を伝えるとその手の受取りが少ないのか、次々と店員が代り、面倒ったらありゃしない。しかも、そこが女性服売り場のカウンターだから、暇そうに佇む自分に観光客の女性らからは、いかがわしい視線を投げられる始末。ハイハイ、どうせ人相は悪いですよ。
やっと商品が出てきたら、海外発送らしく、かなり厳重な梱包。まったく、シャツ一枚にこれかよ。エコはどこに行ったのかね。それとも、大国の某新大統領の所為でエコよりも雇用を生みだすため、箱やパックを大量生産し、使用させようという手なのかな。
しかもモール内をぐるぐる歩き回り、方向感覚を失い、自宅に近い出口がどこかも解らず、また閉口。
やっと外に出られた時は、何とも嬉しかったね。見上げると、首が痛くなるような高さ。間違っても、昇りたくもなきゃ、二度とモールにも近付きたくないな。
少し離れて、昔のままの川向うの雰囲気が戻った時は安心感が増した。
先週の新宿行のバス旅行とは違い、新規の驚きではなく、見知った安心感が心地良いと再確認した昼下がり。