眼下の桜の名所である公園。開花宣言から随分と長くかかり、それでも、まだ二分咲き程度だ。来週からは暖かい陽気らしく、一挙に満開となり、やっと春本番か。
しかも、今日から新年度でもある。新入生や新社員は、不安と期待が入り混じっていることだろう。その時期に桜の満開が重なるのは、思い出に残るのかな。
自分のように、それなりに歳を重ねると、古い話など思い出せもしないのだが。
性格が、いつから曲がったのかも思い出せない自分としては、初々しい気持ちなど初めからなかったのかもしれぬ。
小学校の頃から『協調性に欠ける』と通信簿に書かれ、親が消沈していた。確かに、二年程度、会社員的な仕事をしたことがあるが、それだって、親の会社に戻るという前提だった。だから我慢できたのかもしれぬ。
当時から他人に使われるのは苦手。頼りになるというか、信頼できる大人が圧倒的に少なく、ただ年上というだけで完全なる反面教師な人もいた職場。そういう目で、というか、感じたのはやはり性格の所為だろう。
そうなると、やはり初々しさはなかったということだろう。
ストレートな感情より、自然と斜に構えた見方と感じ方。他人のアラばかりに着目してしまう。
で、他人に「自己責任」だよね、と言うのは好きだが、「総ては自分の責任」と言い切るのは嫌い。まあ、そこは普通の人間なのだろう。
というよりも政財界のトップから、身近な「先生」と呼ばれる人たちが責任取らなきゃ、市井の自分らなど、当たり前に責任なんぞ取らなくて良いと。
素直に他人を信用しろと子供時代に教わった。でも、現在でもそれを続けると、「いい年をして」と言われかねない。
『騙す側より、騙される側が良い』と言っていた友人も若い頃にいたが、考えると、そいつは自分本意だった。騙され、裏切られてきた人間は、いつか騙す側に回りたいと思うのか。まあ、要は『ないものねだり』。
否や、今日から新年度でもあるし、気持ちを入れ替えて、騙され続けても、自分で責任を取るよ、と改心してみるか。
おっと、今日はエイプリル・フールでもあったか。