裸足で散歩 – BAREFOOT IN THE PARK(1967年)

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スタッフ
監督:ジーン・サックス
製作:ハル・B・ウォリス
脚本:ニール・サイモン
撮影:ジョセフ・ラシェル
音楽:ニール・ヘフティ

キャスト
ブラッター / ロバート・レッドフォード
コリー / ジェーン・フォンダ
ヴェラスコ / シャルル・ボワイエ
エセル / ミルドレッド・ナトウィック
ペッパー / ハーブ・エデルマン
ハリエット / メーベル・アルバートソン
レストラン店主 / フリッツ・フェルド
配達人 / ジェームス・ストーン
フランク / テッド・ハートリー

日本公開: 1968年
製作国: アメリカ ハル・B・ウォリス・プロ作品
配給: パラマウント


あらすじとコメント

脚本家ニール・サイモンのNYを舞台にした作品で繋げた。いかにも彼らしい大都会ならではの個性的面々が登場してくるラブ・コメディ。

アメリカ、ニュー・ヨーク新婚ホヤホヤの弁護士ブラッター(ロバート・レッド・フォード)と、ニュージャージーから憧れの大都会で生活が出来ると喜ぶ新妻のコリー(ジェーン・フォンダ)。二人は、新婚旅行だと超高級ホテルにチェックインした。しかも、何と旅行の六日間を、一切、部屋からでないというプランであり、事実、その通りに過ごした。

最終日、コリーは仕事に行かなくてはならない彼に纏わり付き、休んでまだ一緒に居ましょうという始末。それでも、仕事に行こうとする彼に、もう愛が醒めたのね、という具合だ。流石に、生活のためには仕事は必要だと言い含められ、やっと出勤するブラッター。

コリーは、新婚生活を始めるアパートに向かった。ところが、そこは古い建物の最上階の6階の部屋であり、エレベーターもない。いざ入ってみると思いの他、手狭で小汚い部屋。しかも暖房は故障、天井のガラス窓は一部破損という、恐れ入る部屋。それでも、これからの生活を考えると楽しさの方が勝った。家具も未到着であったが、一番最初にやって来たのは電話取り付け人だった。

回線が継がるといきなり電話がきた。相手は彼女の母親(ミルドレッド・ナトウィック)で、近くまで来たから顔をだすと。

しかし、こんな部屋では・・・

新婚夫婦の痴話喧嘩を奇妙な人間たちを絡めて描くコメディ。

田舎から憧れのNYでの新生活を始めるラブラブの新婚夫婦。ところが借りた部屋はオンボロでしかも家賃はバカ高い。

ご主人から、新妻の母親、電話工事人や宅配業者が、来室するたびに息も切れ切れというシチュエーション・コメディが展開される。その一方で、新妻と謎の下宿人だけは別。

この謎の男が何ともおかしい。家賃滞納でカギを変えられても、主人公らの部屋に勝手に入ってきて、非常階段から屋根裏の自室に平然と入って行き、金はないくせに女に目がなくて、ふてぶてしい男。

東欧からの移民らしいが、訛りの酷い英語を話す。完全に詐欺師風というか、アメリカ人以上に身勝手で平然としている。

本来なら、嫌味な奴なのだが、演じているのが往年の二枚目シャルル・ボワイエだから愉快なのである。

しかも、ヒロインが独身の母親とくっ付けようとするから、更なるコメディが展開されていく。

ただし、ワガママで他人をどんどん巻き込んでいくヒロインの性格を可愛らしい世間知らずと認められるならば面白いコメデイと思うだろう。

何せ、相手は立身出世を夢見る弁護士。ヒロインに合わせてはいるが、あまりの傍若無人ぶりに大喧嘩に発展してしまう。

さもありなんというキャラクター設定の二人ゆえのコメディなのだ。

いかにもニール・サイモンらしい、登場人物数人による舞台劇的進行。乗れるか乗れぬかは人それぞれだろうか。

余談雑談 2017年4月8日
桜が満開だ。風雨に耐えて咲く満開の桜。そんな早朝の桜を見下すのはある意味、優越感だ。 とはいえ、儚い命でもある。早くなる朝を窓越しに見つつ、自分には出来ない芸当だよなと溜息をついて珈琲を飲むのも楽しみ。 早朝の気温も暖かく、暖房のスイッチも