東京は夏祭りシーズンに突入した。先々週の下谷神社に始まり、先週は、二年に一度の神田明神祭だった。
そして今週末は地元の「三社祭」。毎年この時期、書いているのだが、どうにも、祭りが苦手なのである。
半世紀近く前は、担ぎ手のない寂びれた祭りだったが、様々な尽力で盛大な祭りへと変化した。
その尽力は良いことだった。だが、いつの間にやら勝手な解釈が跋扈し、随分とイメージが変った。流れが一度変わると、そちらが主流となり、元には戻るまい。
なので、いつもは新橋あたりに呑みの逃避行を繰り広げるのだが、今年はメインの飲み屋が貸切とか。
何とも困惑中だ。逃げ出したい気持ちは強いのだが、新規開拓を怠っている身としては行き場がない。
町中に祭囃子が響き渡り、威勢の良い掛け声がこだまする。町の至る所で、大小120基もの神輿が巡行され路地まで通る。
いつも路地というか、自分なりの抜け道を通って実家に行くが、毎年祭りのときだけはそこも混雑するので自販機の補充も母に託すほど。
それほど苦手な訳で、祭礼日程は毎年五月の第三週と決まっているので、ならば旅行でも行けば、本当の逃避行。
以前は、沖縄かと思いもしたが、絶賛、梅雨の真っ最中でもある。そもそも雨男が、そんな時期に好き好んで訪沖でもなかろうと断念していた。
待てよ、そうか新しい旅行先があった。奥日光の温泉だ。
恐らく新緑の時期だが、観光のハイ・シーズンでもなかろう。喧騒を離れて、ノンビリと行きますかね。
そこが気に入っている仲間にも声を掛け、来年は決まりかな。