余談雑談 2017年9月30日

先週の土曜日は「秋分の日」。つまりは、秋のお彼岸。なので墓参りに行ってきた。

場所は千葉県松戸にあるのに東京都が運営する「都営霊園」。いつもは叔父さんの車に便乗しての墓参だが、叔父さんが患い、術後すぐなので今回はパス。母も腰を悪くし、回復傾向ではあるが、まだ歩行に支障がある。

となれば個人での墓参しかない。交通手段は電車の乗継ぎ。祝休日は混むので、平日の朝一番で行き、戻ってから煙草屋を開けることにした。

これが、完全に小旅行であった。何せ、大した距離でもないのに三線乗換え、最後はバスかタクシー。

『彼岸の入り』直後の晴天の日。先ず、浅草から北千住まで乗車したのだが、たかが20分以下なのに、懐かしい風情が漂う下町群の通過に正に旅気分。朝から、妙にノスタルジック、というかセンチな気分になった。

ところが、北千住でつまづいた。幾つもの路線が乗り入れしていて、「住みたい町ランキング」で人気急上昇エリア。朝のラッシュ・アワーは過ぎたものの大勢の人々が行き交う。

その駅で、乗換え口が解らず。何せ、案内板の中央口にも南口方面にも「JRのりかえ」表示が。イメージ的には、改札出口から直結だと。しかも、大勢の人間が向かう方向とは違う方に行く性格の悪さ。

何とかJRに入ったが、今度は快速と各駅停車でホームが違う。当然、間違ってホームを行ったり来たり。時刻が早い方を選び、それが幸いし、途中の三駅を飛ばして松戸着。

今度は解りやすい乗換えで新京成。ホームにいる人たちも、都心とは違うノンビリ感が漂っていると感じたのは気の所為だろうか。

相変わらずの秋晴れで、TV番組の各駅停車の旅的な気分。乗車時間は15分程度だった。毎回、この程度の乗車時間では、何も出来ないので、流れ去る車窓の景色と動かない青空を見るだけだ。

墓参は、すぐに終わり、踵を返した。最寄駅は駅ビル型になっており、さて、一服しようと探すと、チェーン店のみ。

こういうところが嫌なのだ。どこでも同じ安心感より、一期一会の地元気分を味わいたい。とはいっても駅近くですら何もない。

この心情すら贅沢というか、昭和の遺物的価値観なのか。では、北千住まで行き、ランチとも考えたが、いかんせん早過ぎる。

仕方なく、そのまま戻った。結局、地元のいつも行く中華屋だ。折角の秋晴れなのに、人生はいつもこうだよな。

そういう日に限って、店だっていつもよりヒマと来たもんだ。まあ、良いか。もうすぐ別な旅の楽しみが待ってるし。

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