実家で店番の日々である。この実家なのだが、築65年の木造という代物である。
老母の一人暮らしだが、今年の梅雨以降、時折、早朝に台所の流し台からナメクジが登場すると。
流石に気持ち悪いので、修繕したいと言いだした。確かに、これだけ古いと様々なことが起きる。
でもって、沖縄に行く前に、顔見知りの内装屋を呼ぶと、流石商売だけあって、入れ替えようと。母は、その気になり即座に契約。自分より金はあるし、私が払うからと。そりゃ、毎日生活しているのは母親である。
で、沖縄から戻るとすぐに工事になった。三日ほどタバコ屋を休業して、リニューアル完了。その間は、室内をビニールで覆うので、何も出来なかった。
真新しいキッチンを横目で見つつ、今まで通り店番をするのに自室で録画したBDディスクを視聴しようと持って行った。
ところが、急にブルーレイ・プレイヤーが『読込み不可』だと。何とも嫌な予感がした。確かに、自室の友人から貰ったプレーヤーよりも一年以上前に購入した代物である。
もしかしてディスクの所為かもと思い、新しいものにダビングし、持ち込んだが、それも受け付けない。
最近、母はプレーヤーを視聴しないし、台所に大枚を叩くし、買い替えるとなると自腹だわな。まったく人生は谷あれば谷あり。今年の沖縄は方角が悪かったのかね。
翌日は、市販されているDVDを持込みセットしてみた。
何とそっちは問題なく再生。しかし、そんな突然、BDのみ故障するのかよ。
もしかして、修繕時の埃かもと思った。しかし、自室にあるのはDVDクリーナーのみだ。
また翌日、念のためにDVDのクリーナーを持ち込んだ。祈念しつつ、BDディスクを挿入した。
やはり不可であったが、暫くすると、いきなり再生。一体、何なのだ。
ところが時折、画像が乱れる。次の日も真新しいディスクに録画して持ち込んだが、やはり突如、変調する。
結局、買い替えと相成るのか。もしくは修理で済むのか。どの道、すぐ先に、何やら起きそうだな。
まったく、プレーヤー次第。何とか心と秋の空ってなことか。