先立ての月曜は「成人の日」。何とはなく正月休みの延長というか、最終日てな印象があった。
東京は夕方から雨模様との予報。正月に録画した番組は全部視聴終了。こんな日はどうするかね、と朝から思案した。
夕方から呑みに出掛けるのも憚れるし、ならば冷凍してあるお気に入りのイタリア南部のパンもあるから、自室だな。
そう考えたら、ふと、ちゃんとしたハムが食べたくなった。ところが、間近の百貨店では、お気に入りのハム屋が撤退して買えないし、他の惣菜も口に合わない。要は使えないデパ地下に変貌。
ならば、上野の百貨店だな。それにアメ横周辺は朝から営業している飲み屋も多いぞ。
即座に決定し、実家の自販機補充をして、徒歩で向かった。
着いてみると、やはり人が多い。有名な飲み屋は満員盛況だ。ならばと空いている古そうな店に飛び込みで入った。叔母さんが独りで切り盛りし、先客は常連らしき老人が一人。
酎ハイと煮込み、もう一品を頼んだが、何と「お通し」が登場。嫌な予感である。メニューを見ると、ちゃんとお通し300円と明記してある。
セコさ自慢の自分としては苦手な店に振り分けだ。他に、一番安いメニューを一品だけ頼み、半時ほどで退散。それでも1500円以上取られたから何とも不満。
ならば、何度か行った立飲みの店へハシゴ。そこはお通しなど取られず、一品が160円から250円程度。ただし、大盛況で入れ替わりも激しい。
それでも、前の店より安価で大満足し、デパ地下へ。ところがどうだ。そこにもハム屋はない。そこらのスーパーで売ってる真空パックばかり。
消沈するも、ゆっくり廻ると超有名ホテルのハムを扱っていた。当然、高い。成程のデパ地下である。
だが、こういう時は頭の中の融通が利かない。外で飲む総額よりは安いぞと心に言い聞かせる始末。
まあ、良いさ。帰りも徒歩で帰れば少しは浮く。そう考えると、やはりお通しの300円は、納得できないよな。
しかも、帰路の途中で早目の降雨に。夕方までに帰れば大丈夫さと多寡を括って、傘を持たずに出てきた自分。その上、人通りの少ない裏道が好きで、近くに駅などありゃしない。
今年初の外出だったのに。やっぱり今年も、何かに賭けるギャンブルの才能はないんだな。
負けても、兜の緒を締めよ、か。でも「兜」を持ってる前提だよな。