外出の時、使用頻度が高いのは地下鉄の銀座線と都バスである。JRは間近に駅がないし、距離によりタクシーかよ、と思うほど高くなるので、滅多に使用しない。
銀座線は、東洋一古い地下鉄で、ホームも地下二階とラクである。しかも本数が多く、ラッシュ時には時刻表が一列に入らず、鉤の手にはみ出す。
それほど本数が多いのだ。しかも、いつも乗車するのは始発駅であり、次の次を待っても10分とかからず、絶対に座れる。
個人的には好都合ばかりなのだが、一般的には古臭いイメージがあるとか。なので、現在はホームのリニューアル工事中である。それも、どこぞのテーマパークか、博物館かよと思わせるデザイン重視で。
更には、逆に「レトロ」を意識した車両まで登場してきた。当時を知る者としては不思議な感覚であり、ならば、何と言おうと旧式の古臭いものを使い続けろとも思う。
以前も愚痴ったが、それだけの本数があるのに、出入りしやすくドア部分を広げ、座席を減らした。はなっから、立つ乗客を意識しての設定だろう。確かに、日本橋、銀座、新橋、虎ノ門、表参道、渋谷まで有名スポットを通る。
解らなくもないが、どの時間帯でもゆっくり座らせてくれよな、とも思う。何たって、自己中だからな。
それに、昔は浅草駅でのホーム変更時、一瞬、通電不可となり車内の電気が消えた。知らない乗車客が悲鳴を上げた姿を何度も見たことがある。
つまり、ホームがふたつ壁側にあるので線路はY字型ということ。進入時は直線上でないホーム着の場合、スイッチするときに消灯。逆に出るときは、直線進行になるので消えない。しかも、電力供給が止まるのは一瞬なので、一両づつ順番に消えるのだ。
逆のホームでは、出発時に通電不可。確かに知らない乗車客からすれば、何が起きたのかと驚くのも当たり前か。
そうしたら、今度は、敢えて昔の通電不可のシステムを設定し、遊び感覚で楽しんでもらうのだとか。ただし、数百回に一本らしい。それも本数が多い路線ゆえか。
乗ってみたいと思う。自分には懐かしさだし、他の乗客の驚く顔を見るのも楽しそうだ。
ただし、時間は決まっておらず、「賭け」なんだとか。こうなるといけない。
元来、悪運はあるが、ギャンブルの運はない。となれば、幸運な偶然を期待するか。
でもな、そういう時は不意打ちで自分も驚いたら、恥ずかしいよな。